事例紹介訪問看護×ICT導入事例

「訪看タブレット」導入により
職員負担の軽減を実現!

平成30年4月に開業された「訪問看護ステーションもみの木」。東京都日野市を中心に日々利用者様の健康に寄り添っています。 同事業所では「カイポケ訪問看護」の活用により業務効率化を実現し、利用者様へのケアの充実・職員様の負担軽減を実現されております。
今回は代表社員兼看護師の渡邊様にお話を伺いました。

独立したら必ずICTを導入しようと思っていました。

カイポケを導入しようと思ったきっかけをお教えいただけますでしょうか?

渡邊様:前職でも訪問看護ステーションで働いていましたが、そこは紙帳票を活用していました。記録した看護記録はステーションに戻ってからPCで打ち込み、データを本社に送るという工程でした。それだけでも毎日2時間近くかかり、残業も常態化していました。当時もICTの導入については提案していましたが、経営者側の判断で最後まで導入されませんでした。そのころから「自分が独立したら絶対に導入しよう」と思っていました。
実際に独立しどのソフトを導入しようかと考えていた時に、前職の時に来ていたカイポケの営業の人の名刺があるのを思い出しすぐに連絡を取りました。
レセプト機能と同時にタブレットの導入も行うことになり、カイポケのICTセミナーに参加。内容を事業所に持ち帰り、職員みんなでタブレットの操作に取り組み始めました。

困った時もコールセンター対応で安心です。

カイポケを導入されるにあたり、苦労された点などはございますでしょうか?

渡邊様:これと言って苦労した点はありませんでした。導入当初は利用者様の数も少なく、まずはタブレットを1台導入し、当時常勤の職員3名で共有して使用していました。
全員がタブレットでの看護記録作成は初めてでしたが、感覚的に使用できる部分が分かりやすく、3人で教えあいながら使うなかで操作を覚えることができました。わからない部分もコールセンターに電話をするとその場で教えてくれるので安心して使うことができています。
また、スタッフには看護記録の作成に専念して覚えてもらうようにしました。それ以外の機能(訪問スケジュールの作成・実績確認・請求作成など)に関してはすべて私と非常勤の事務員とで操作を覚え、活用しています。
そうすることによって現場スタッフもそれほど気負うことなく取り組んでくれて、比較的時間もかからずに操作を覚えることができたと思います。
現在では常勤職員に1台ずつタブレットを支給し、非常勤スタッフに関しては1台を共有してもらい活用しています。

訪問スケジュールの作成を行う渡邊様。

帳票作成を行う渡邊様。

看護記録は移動の合間に。残業もほとんどありません。

カイポケを活用してみて、どのような効果を実感できましたか?

渡邊様:実際に現場で使用する際も訪問の合間の空き時間に車の中で記録作成を済ませてしまえるので、前職の時にあったステーションに戻ってから記録を完成させるという作業がなくなり、残業がほとんどなく運営できています。もともと「仕事は業務時間内に終わらせる」ということを目指してきたので、本当に良かったと思っています。スタッフにもそれほど負担をかけることなく、頑張ってくれているのではないかと思います。
請求に関しては、実績確認を日次で行うことによって月末の最終チェックの際に慌てることがなくなり、結果ミスが少なくなっているのではと思います。日次の確認作業もさほど時間がかからないので、業務時間内にすべて終わらせることができています。導入当初は返戻が多くならないか心配していましたが、結果的に返戻もなく請求でき安心しました。現在は私が確認した実績を非常勤の事務員に適宜ダブルチェックしてもらうことでミスがないような運営ができています。
また、医師からの指示書や服薬情報などの紙の帳票はアルバム機能を活用することでいつでも必要な情報を確認することができるようになりましたし、前職の時は訪問時の荷物も多くなっていましたがそれもなくなったので身体的な負担も減ったように思います。

訪問スケジュールの作成を行う渡邊様。

タブレットでスタッフの看護記録を確認。

目の前のケアをしっかりと行い、地域のニーズに応えたい。

今後の抱負や展望をお教えいただけますでしょうか。

開設してまだ間もないので、今のところは事業所数を増やすことは考えていません。まずは目の前の利用者様に対するケアをしっかりと丁寧に行い、地域の中で頼りになるステーションとしての立ち位置を確立したいですね。
特に当ステーションでは私をはじめとしてがん看護に強みを持っている看護師が複数名在籍していますので、地域にお住いのがん患者の方に対して寄り添った看護の提供ができるかと思います。
日野市エリアにはお困りの方がまだまだ多くいらっしゃると思いますので、1人でも多くの利用者様のニーズにお応えしていきたいと思います。

編集後記

前職での経験から強い意志をもってICT導入に踏み切られた代表社員の渡邊様。
ICT導入により以下の点において効果が見られたとのことです。
①全職員の業務負担の軽減
②請求業務のミス削減
③事業所のペーパーレス化
特に①に関しては職員の業務負担の軽減だけではなく、職員の長期定着という観点においても必要不可欠な要素なのではないかと感じます。

 

事業所情報

訪問看護ステーションもみの木

  • 訪問看護
  • 東京都

平成30年4月に東京都日野市にて開業。「がん看護」に強みがあり、スタッフへの教育は週1回の個別研修・月1回の全体研修で手厚く行われている。