事例紹介通所介護×ICT導入事例

ICT化で月30時間分の業務削減を実現、
「ヒューマンリンク」のデイタブレット活用術

カラダラボ」ブランドでリハビリ特化型デイサービスを中心にフランチャイズ展開する株式会社ヒューマンリンク。同社では、現在、加盟企業に対してICTを活用した業務の合理化を推進している。
今回は、2017年11月に「カラダラボ江別文京台」のデイタブレット導入を主導し、同事業所の業務効率化において中心的な役割を担った戸澤 拓哉様(株式会社ヒューマンリンク RC事業部 スーパーバイザー)にお話を伺いました。

 

利用者数の増加にともない、手書きでの業務記録が重荷に…

デイタブレットを導入されたきっかけを教えていただけますか?
以前から請求業務でカイポケを利用していたのですが、介護記録や連絡帳の作成は手書きで行っていました。利用者数の増加に比例して、記録業務やレセプトへの実績転記の負担も増え、他の業務に支障が出るようになりました。
そこで「デイタブレット」を導入し、記録業務の効率化に取り組むことにしました。
現在はどのようにデイタブレットをご利用いただいていますか?
サービス提供中に手の空いている職員がタブレットで記録を行っています。
以前は帰りの送迎後に記録業務に取り掛かっていたのですが、今はサービス提供終了と同時に記録も完了しています。
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ご利用者様へのサービス提供中に記録を行う職員様の様子

デイタブレットの導入で、月間30時間の業務削減を実現!

デイタブレットの導入によって当初の課題は解決されましたか?
導入前は介護記録や連絡帳の作成に1日2時間かかっていましたが、現在では30分程度で済むようになりました。
おかげでミーティングの時間をしっかり確保できるようになり、それでいて職員の残業時間を削減することができました。
業務が効率化されたことで、その分の時間を別の業務に割り当てられるようになったのですね。
その他、デイタブレットを導入して「良かった」と感じられた点はありますか?
業務の効率化だけでなく、事業所内の情報共有にも大いに役立ってくれています。
デイタブレットではご利用者様のお写真や基本情報も確認できるので、新人職員やヘルプで来た職員でもすぐに情報をキャッチアップできます。
また、バイタルの記録がグラフ表示されるため、ご利用者様の状態変化を追いやすいのも良いですね。
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目的実現のため、デイタブレットに合わせて書式を見直し

デイタブレットの導入はどのように進められたのでしょうか?
2017年11月に導入を開始して、およそ2ヶ月程度で導入完了しました。
1カ月目は書式の移行と職員への研修に充て、本格的に使いはじめたのは2カ月目からですね。
もともとご利用されていた書式とデイタブレットの書式には異なる点もあったのではないかと思うのですが、どのように対処されましたか?
業務効率化を目的としていたので、基本的にはデイタブレットの書式に合わせる形で見直しを行いました。
デイタブレットで記録できない項目で、どうしても記録を残しておきたい一部の情報のみ、別帳票で管理しています。

使わなければ使えない、まずはトライすることが大事

デイタブレットの導入に際して、職員様の反応はいかがでしたか?
最初は「タブレットなんて使ったことないので使えません」というような声もありました(笑) ただこれは使わないから使えないのであって、要するに慣れの問題だろうと。ゆっくりでも構わないのでまずはトライしながら使い続けてもらったところ、結局1カ月くらいで慣れてしまいましたね。
タブレットに苦手意識を持っていらっしゃる職員様でも、1カ月もすると慣れてしまうものなんですね。その後職員様の反応に変化はありましたか?
現在では、「手書きに比べて書類が見やすくなった」と評判も上々です。
また、レセプトへの実績転記も必要なくなったので、転記誤りや転記漏れの心配も無くなりました。
実際に使ってみて利便性を感じていただけたということで良かったです。「まずはトライしてみよう」という雰囲気づくりが大事ですね。
戸田様、今回は貴重なお話ありがとうございました!

本邦初公開!カラダラボが実践するデイタブ活用術3選

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事業所情報

カラダラボ江別文京台

  • 通所介護
  • 北海道江別市

リハビリ特化型デイサービス「カラダラボ」では、ご利用者様の“生活”に焦点を当て、一人ひとりの状態にあった個別リハビリテーションを提供している。