事業所情報

デイサービスひめの
- 通所介護
- 茨城県
- 定員18名以下
平成28年に茨城県ひたちなか市で開業。「情と温もりにあふれた一軒家のデイサービス」にこだわり、利用者一人ひとりに寄り添ったサービスを提供している。
「自分の父親が安心して介護を受けられる場所をつくりたい」という代表の思いから、2016年7月に開設されたデイサービスひめの(茨城県ひたちなか市)。
同事業所では「デイタブレット」を活用することでノンコアな業務を効率化し、利用者さん一人ひとりに寄り添った介護サービスを追求されていらっしゃいます。今回は法人代表の宮城様と生活相談員の赤沼様にお話を伺いました。
宮城様:創業以前は、サ高住併設のデイサービスで介護職員として働いていました。ただ、その事業所では利用者さんへの対応が流れ作業的になされており、自分の思い描く「理想の介護」からは程遠いものでした。
そんな折に、自分の父親が介護を必要とする状態になってしまったのですが、勤め先に父親を預けようという気にはとてもなれませんでした。だったら、父親が安心して介護を受けられるような場所を自ら作ろう、と思い立ったのが創業のきっかけです。
宮城様:基本方針としているのは、「利用者さんの想いを尊重する」ということです。介護事業所の中には、職員の数を最小限に抑えて利用者さんに分刻みのスケジュールを強いるようなところもあるようですが、そうなると、利用者さんが「ちょっと買い物に行きたい」と思っても「そんなの無理」ってなりますよね。でも、ここならそういった利用者さんの想いに応えてあげられる。歩いて買い物に行くことのだって立派な歩行訓練になるわけですから。
もう一つは「何を依頼されても断らないようにする」ということ。例えば、他の事業所が受け入れを断るような困難事例であっても、まずは受け入れてみようと。最初から「できない」と言うのではなく、「どうやったらできるか」を考えてみる。その上で、本当にどうしようもないとなったら、そのときに判断すればいい。小さい組織なのでやれることに限りはあると思いますが、そういう思いでやっています。その分職員には負担をかけているかもしれませんが。
昼食の様子。料理は全て手作りで、和食から洋食まで様々な献立が食卓に並ぶそう。
赤沼様:職員も、利用者さんを尊重したいという宮城の想いに共感しているので、日々やりがいを持って仕事に取り組めています。また、「なんでもやってみな。失敗しても次に生かせばいいんだから」と言って業務を任せてくれるので、新しいチャレンジもしやすいし、何かと融通も利きやすいんです。職員の多くは、子育て中のお母さんなのですが、希望休なども通りやすく、働きやすい環境ですね。
宮城様:以前の勤め先が導入していたこともあり、創業前から「カイポケ」のことは知っていました。また、このあたりの事業所では「カイポケ」を利用しているところが多く、経営者仲間からの勧めもあって導入を決めました。
宮城様:「カイポケ」を使う前は、提供票の作成なども全て手書きでやっていたのですが、記入は面倒だし、計算に間違いがないか何度も確認しなければならならず非常に手間がかかっていました。今は煩わしい計算はカイポケがやってくれますし、ボタン一つで綺麗に印字された提供票ができあがるので、だいぶ楽になりました。
赤沼様:私は、業務日誌や介護記録の作成に「デイタブレット」を利用しているのですが、手書きしていた頃と比べると格段に楽になりましたね。ケアの合間に都度記録を行うことができるので、記入漏れも無くなりました。 操作方法に関しては、サポートの方に電話で質問をしたり、勉強会を開いて教え合うなどしながら覚えました。タブレットの導入を通じて、自然と職員同士の会話の機会が増え、以前よりコミュニケーションが活性化したように思います。
利用者様と生活相談員の赤沼様。
2016年にデイサービスひめのを開設して、利用者さんの数も順調に増えてきていますので、そろそろ2件目を検討しているところです。今考えているのは、認知症に特化した民家型のデイサービスです。 過去に重度の認知症の利用者さんを受け入れた経験から、認知症が重度化しても在宅を強くご希望されるご家族がいらっしゃるということ、そしてその受け皿が不足していることがわかりました。しかし、一方で、ひめのでこれ以上重度の認知症の方を受け入れると、他の利用者さんや職員への負担が大きくなってしまいます。そこで、認知症に特化した定員5~10名程度の事業所があると良いのではないかと。 認知症特化といっても、特別な設備などを設けるのではなく、なるべく自宅にいるのと同じような環境で、利用者さんのやりたいことを尊重する。こういった基本方針は変えることなくやっていきたいですね。
「利用者様にやりたいことをやりたいようにさせてあげたい」との思いから、利用者さまのその日の意向にそってメニューを組み替えるなど、柔軟な対応をされていらっしゃるデイサービスひめの様。 日々の記録などの裏方業務はカイポケやデイタブレットを活用することで徹底的に効率化し、利用者様と向き合う時間を可能な限り多く確保しようとされている姿が印象的でした。
デイサービスひめの
平成28年に茨城県ひたちなか市で開業。「情と温もりにあふれた一軒家のデイサービス」にこだわり、利用者一人ひとりに寄り添ったサービスを提供している。