事例紹介訪問介護×ICT導入事例

将来を見据え、開設間もない時期
からのカイポケ訪問記録導入

平成24年7月の事業所開設以来、横浜市栄区にて有料老人ホームと訪問介護事業所を運営されている「HMコミュニケーション株式会社」が2事業所目となる訪問介護事業所を平成30年11月、神奈川県鎌倉市に開設。 有料住宅を併設しない独立した訪問介護事業所を運営するにあたり、カイポケ訪問記録の導入を決意されました。 開設間もないこともあり少ない利用者様での導入となりますが、この先の利用者数・職員数の拡大を見据え徐々にカイポケの活用を進めています。
今回は法人代表の小川光子様、訪問記録業務効率化セミナーにご参加いただいた小川大輔様、髙松祐子様にお話を伺いました。

新規開設に伴い導入を決意。大きな混乱もなく導入できました。

カイポケを導入しようと思ったきっかけをお教えいただけますでしょうか?

小川光子様:1店舗目は住宅併設の事業所で、ほぼ固定のサービス提供ですので、ICT導入は特に考えていませんでした。しかし今回鎌倉に事業所を開設するにあたり記録業務にかかる時間やヘルパーが事業所に立ち寄る頻度を少しでも減らせるようにしたいと思い導入を検討しました。そのタイミングでちょうどカイポケからセミナーの案内が来ていたのですぐに受講申し込みし、導入することになりました。
セミナーに参加した職員が内容をしっかり理解してくれたので,その内容を参加していない職員に落とし込む形である程度習得できました。 分からない部分もコールセンターに問い合わせることでその場で解決することができました。
事業所開設間もないタイミングで利用者様も少ない中での導入ということで不安もありましたが、大きな混乱もなくスタートできてよかったです。

記録業務の効率化により、サービスの質も向上できました。

カイポケ訪問記録を導入後、業務効率化を実感された点はありますでしょうか?

小川大輔様:記録作成のほとんどがタッチ操作で記録できるので、紙と比較して記録業務にかかる時間は削減できているのではないかと感じます。

小川光子様:紙の場合は記録の控えを残さないといけないため、サービス時間内で記録を完成させなければいけませんでした。
それに伴い提供サービスの質も低くなりがちでしたが、スマホ記録を導入することで、訪問の合間の時間や事業所に戻った後も記録の修正や追記ができるのでサービス時間に追われることも少なくなり、より良いサービス提供ができるようになったのではないかと思います。

髙松様:実績についてはカイポケ上で簡単に登録でき、転記の手間がなくなりとても助かっています。またカイポケ上で記録の内容も簡単に確認ができるので、記録内容を日次で確認し、実績も含めて月末に最終確認を行っています。今後利用者様が増えても、紙運用と比較するとかなり効率的に働けるのではと思います。

スマートフォンで記録作成を行う小川大輔様

スマートフォンで記録作成を行う小川大輔様

今のタイミングで導入してよかったと思います。

カイポケ訪問記録を導入したことで、職員様の働き方は改善されましたか?

小川光子様:今は開設間もない為まだ業務効率化はできていない現状です。
ですが今後落ち着いてきて利用者様や職員が増えていくことを考えると、記録業務や実績転記の面で大幅に業務効率が良くなると思っているので、労務時間を大きく減らすことができ職員の働き方もよくなるのではないかと思っています。
まだ始まったばかりで目に見える結果は出ていませんが、このタイミングでカイポケを導入して正解だと思っています。
弊社では高齢になっても働くことのできる場を創出したいと考えていますので、なるべく負担の少ない働き方をしてほしいですし、一日でも長く働いてもらえればと思いますね。

職員の働き方を思い描く、代表の小川光子様

職員の働き方を思い描く、代表の小川光子様

月に1回の捺印で利用者様も楽になりました。

実施記録の利用者確認について、どのような形で運用されていますか?

小川大輔様:カイポケから実施記録を1か月分まとめて印刷し、表紙を作ってそこに捺印を1か所だけいただく形で運用しています。 この運用方法に関しては鎌倉市の方からも問題ないという見解をもらっているので活用しています。(※)
捺印をもらうのも1回で済むので、利用者様の負担も少なくなったと感じます。
(※)実施記録の利用者確認の運用については、必ず事業所の指定権者様へ運用方法についての確認をしていただき、見解に沿った運用をお願いいたします。

訪問スケジュール調整を行う小川大輔様

訪問スケジュールの調整を行う小川大輔様

編集後記

今回は「ヘルパーステーションあんず 鎌倉事業所」にてカイポケ訪問記録の導入にあたってのお話を伺いましたが、今後は1事業所目の訪問介護事業所(有料住宅併設)でもカイポケ訪問記録の導入を検討されているとのことです。 そちらでも業務効率化を通じて、職員様の労務環境の改善や利用者様に対するサービスの質の向上などを実現したいとお話されていました。
事業所へのICT導入に関しては、事業所運営が軌道に乗ってきたころで検討し始める法人様が多いかと思います。 しかし今回の事例のように開設のタイミングで導入することで、利用者様・職員様の数が増えてきたとしても問題なく業務効率化をした状態で運営をすることができるのではないかと感じました。

 

事業所情報

ヘルパーステーションあんず 鎌倉事業所

  • 訪問介護
  • 神奈川県

看護師資格を持つヘルパーが複数名在籍しており、医療処置の必要な利用者様の受け入れ態勢が整っている。地域介護だけでなく地域医療の面でも拠りどころとしての機能を果たしている。